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雪夜の姫巫女のあらすじを記載しています。
興味がありましたら、上部<Novel>から小説本編へお進みください。






君は知っているかい?


高天原を白く染める、この雪の始まりを。

土地に息衝く、昔々の悲劇を。

生贄の少女が最期に何を願ったかを。



どれ、教えてあげようか。


さぁ、おいで?

神々のお伽話の始まりだ。

















物語の舞台は、遠い昔。

神と人間、そして妖怪が共に生きた時代。


神々が住む土地・高天原。





人々は土地の守護神・竜神を祀り、

長きに渡りその加護の元で栄えた。




しかし、ある時

人々は、神の逆鱗に触れた。









大洪水が村を押し流し、

肥沃な大地は一瞬で荒廃してしまった。



人々は嘆き、己の過ちを悔い、

その証として、一人の盲目の姫巫女を生贄として差し出した。

姫巫女の夫を秘密裏に殺し、

果てる時まで花嫁として尽くすように、と言い聞かせて。







姫巫女は哀しみに暮れ、

やがて、土地を一面の雪で包んでしまった。










時は流れ


竜神に嫁いだ姫巫女の話が伝承として国に残り、

五百年の歳月が過ぎた頃・・・・・・








王族に「桜」と言う姫君が生まれた。




美しく成長した姫君は、ある時少女の声を聴く。

それは、竜神の花嫁になった姫巫女が語りかけたものだった。






「剣・鏡・勾玉、三つの宝玉を探して」


こうして、姫君は旅に出る。






しかし


宝玉には、姫巫女の呪いがかけられていた。


夫を殺し、

姫巫女を人身御供にした、

罪深い者達の子孫へ・・・・・・











此れは、姫巫女の復讐の物語。




そして・・・・・・

愛する人を待ち続ける、姫巫女の唄が


今もまだ、雪原に響いている。